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肌カビの治療法【この市販薬や対策を試してみて!】

<監修薬剤師 日髙宗明>
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肌にカビが生えるってどんな状態なんでしょう?今までなかなか治らなかった肌トラブル、実はカビが原因かもしれません。

そんな肌カビの症状や対策や治療、どんな市販薬が有効なのかについて紹介します。

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肌カビとは?

 

皮膚につくカビの事を言います。カビとはキノコや酵母と同じ真菌類です。

皮膚真菌症は大きく分けて二つあり、深在性皮膚真菌症は真菌の感染が真皮、皮下組織、さらに深部に及ぶものを言います。

浅在性皮膚真菌症は感染が表皮、角質などの表層でとどまるものを言います。肌カビは浅在性皮膚真菌症の一つと言えます。

 

肌カビの症状と対処方法

 

意外に思うかもしれませんが、カビによる皮膚のトラブルは皮膚科を受診する感染症患者の中でも頻度が高いものの一つです。

その中のいくつかの症状と対処法をご紹介しましょう。

 

白癬菌

肌カビの代表格ともいえるもので俗に水虫といわれています。白癬菌は糸状菌(しじょうきん)といわれる皮膚にトラブルを起こす代表的な菌です。

 

症状は足の指の間の皮膚がむけたり、痒くなったり、水膨れができたりします。白癬症にかかっている人の毛髪、垢や履いたスリッパ、マットなどを使うことで感染します。

 

足に罹るものを足白癬症といい、足のほかに爪、股間などにもつくことがあります。爪はだんだん厚くなり白から黄色っぽい色になります。体についた場合は皮膚が赤くなり、皮が薄くむけてきます。

 

一番の対処法は清潔にすることです。入浴などで体を清潔にすることはもちろん、換気、乾燥させておくことも大事です。

靴、スリッパやバスマット等は同じものを続けて使わないようにしましょう。また、フローリングなどは素足で歩かないようにします。

 

治療法は消毒、塗り薬、内服薬、遠赤外線の照射などが効果的です。専門医・皮膚科を受診して適切な治療法を選んでもらいましょう。

 

カンジダ菌

人に日常的に存在している常在菌です。健康な人の場合は何の問題もありませんが、高齢者や免疫力が低下している人、投薬などにより細菌フローラが抑制されているとカンジダ菌が異常増殖を起こし、カンジダ症を発病します。

 

✅ 慢性皮膚粘膜カンジダ症

遺伝性とそうでないものがあり、粘膜・皮膚・爪などの再発性、難治性感染を特徴とします。

 

1歳までに発症することが多く、症状としては皮膚、爪、粘膜などの感染があり、鵞口瘡(がこうそう:口の中に白いカビが付着する乳児期の病気)が現れることがあります。

また、粘膜の感染が多い場合には、胃食道逆流、栄養吸収障害、内分泌異常を合併することもあります。

 

治療法は抗真菌剤の全身投与が有効とされていますが、次第に有効性が落ちてしまいます。内分泌異常を合併した場合はホルモンの補充療法を行います。

 

✅ 口腔カンジダ症

口腔粘膜感染症で別名モリニア症といい、口腔真菌症の中で一番多い疾患です。

一般に体力、免疫力の低い人が罹患しやすく、糖尿病、がんなどの疾患を持つ人も発症しやすいといわれています。

 

大きく分けて2種類あり、表在性カンジダ症は皮膚・粘膜を侵すものです。深在性カンジダ症は消化管、気管支・肺、腎臓・尿路等深部臓器を侵します。

 

症状としては口蓋、口唇、舌などの粘膜にびらんが発症します。慢性化すると白くなった病変の中に亀裂状の潰瘍ができる場合もあります。

治療法は患者の発症状態、他の使用中の薬等を確認したうえで、抗真菌剤を局所または全身的に投与します。潰瘍の状況によっては切除を行う場合もあります。

 

✅ 外陰カンジダ症

男女の外陰部に発生する感染症で症状は腫れ、かゆみ、炎症に伴う痛みがあります。女性の方が症状が出やすく、ヨーグルト上のおりものが増える場合もあります。

 

他のカンジダ症と同様に免疫力の低下などにより菌が増殖し発病する場合と性行為で感染する場合があります。

治療法は泌尿器科、性病科、婦人科への受診、軟膏や女性の場合は膣錠、膣洗浄を行います。パートナーがいる場合は必ず二人で受診し、完治させることが大切です。

 

癜風菌

皮膚に常在する菌で健康体であれば問題はありません。

 

✅ 癜風

皮膚が弱い、脂っぽい、汗をかきやすい人が発症しやすい病気です。症状は皮膚が鱗屑と呼ばれるフケのようにはがれたり、別名黒なまずといわれるように黒い色素沈着(黒色癜風)があったり、白い脱色斑ができたり(白色癜風)します。

 

若い男性に多く発生しますが、それは汗や皮脂による菌の繁殖しやすい環境だからといわれています。

予防・治療法として肌を清潔にし、乾燥させます。皮脂分が多い場合は入浴で皮脂を落とし、汗をかいたときはこまめに拭くようにします。

 

抗真菌剤で好転しますが日々の手入れを怠ると再発する可能性が高いのが特徴です。

 

✅ マラセチア毛包炎

一見、ニキビと見間違う症状ですが、身体(頸部、上腕、背中、胸など)に発生します。

毛包という毛根を包む組織に癜風菌が異常繁殖し、炎症を起こします。自然治癒は難しいのですが、医療機関で治療を行えば治りやすいのが特徴です。

 

予防・治療法としては皮脂が多い人の場合、皮脂を落とし清潔に保つことが一番です。症状がひどい場合は皮膚科を受診し、抗真菌剤の塗り薬、内服薬を処方してもらいます。

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肌カビにオススメの市販薬

 

水虫(白癬菌)に効果的な市販薬

 

✅ ダマリングランデX(大正製薬)

タイプが4つあり、症状に合わせて選ぶことが可能です。即効性と抗真菌作用があり、1日1回の使用で効果があります。

✅ ブテナロック(久光製薬)

殺菌作用があり、1日1回の使用で効果があります。

 ピロエースZ(第一三共ヘルスケア)

白癬菌だけでなくカンジタにも効果があります。1日1回の使用で効果があります。

 

カンジダ菌に効果的な市販薬(外陰カンジダ症)

✅ フェミニーナ膣カンジダ錠剤(小林製薬)

✅ フェミニーナ軟膏(小林製薬) 

かゆみに効果があります。

✅ メディトリート(大正製薬)

かゆみ、おりもの、発赤などに効果があります。

 

癜風菌

水虫の薬(抗真菌薬)が効果的といわれています。

✅ ダマリンL液(大正製薬)

✅ ルーフ水虫液(中外医薬生産)

✅ コラージュフルフル泡石鹸(持田ヘルスケア)

✅ イミダゾール系抗真菌薬を主成分としたものが効果的です。

最近では水虫薬など市販のものでもかなり効果の高いものが多くなっていますが、適切な処置をしないと症状が悪化する場合があります。基本は専門医を受診することをおススメします。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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